美容関連

ビタミンC誘導体について

ビタミンC には、さまざまな美肌効果が知られています。

■ メラニン色素を作る働きを抑制する (しみ・くすみ改善効果)

■ コラーゲンの合成を促す (しわ・たるみ改善効果、にきびあと改善効果)

■ 皮脂を抑える (にきび改善効果)

■ 抗酸化作用 (しわ・たるみ改善効果、にきび改善効果)

しかし、ビタミンCは肌に浸透しにくく、さらに不安定な物質であるため、そのまま化粧品などに配合してもあまり意味がありませんでした。
そこで、ビタミンCの一部をリン酸塩などに置き換えて安定させ、皮膚に浸透しやすくしたものが、ビタミンC誘導体です。

現在使用されているビタミンC誘導体には以下のようなものがあり、それぞれ浸透率に差があることが分かっています。

浸透率★★★★APPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)
浸透率★★★リン酸アスコルビルNa、リン酸アスコルビルMg
浸透率★★
テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
浸透率アスコルビン酸グルコシド

 当院で提供させて頂いているビタミンC誘導体は、NOV製のリン酸アスコルビルNaになりまず。
ビタミンC誘導体はあまり高濃度で使用すると効果はあがらずに刺激が強くなりますので、濃度は基本的に10%で調整を行っています。

※高濃度配合のため、刺激感や皮膚炎が生じる方もおられ、その際はご遠慮なくご相談ください。

 相談の上、少し低濃度に調整して使用して頂くことも可能です。

 使用方法としては、通常の化粧水と同様で結構ですが、イオン導入により皮膚への浸透性が高まることが分かっており、医療用機器による導入より効果は落ちますが、家庭用のイオン導入器との併用もおすすめです。

 基剤としては、NOV製のモイスチュアローション(弱酸性保湿化粧水)を使用しておりますが、ヒアルロン酸やリピジュア®(細胞間脂質様成分)を配合しており、保湿性に優れ、にきびの悪化となる成分も配合しておりません。

無着色・無香料です。
主な成分:5%VCPNa(リン酸アスコルビルNa)、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、リピジュア®
配合成分(基剤):水、BG、ヒアルロン酸Na、ポリクオタニウム-51、グリチルリチン酸2K、クエン酸、メチルパラベン ※ポリクオタニウム-51(保湿成分)

● 10%ビタミンC誘導体(リン酸アスコルビルNa)配合 保湿化粧水
保存:直射日光を避けて、常温保存 2か月
価格 2,000円 (税抜) 50ml/本


ハイドロキノンのはたらき

 ハイドロキノンは、メラノサイト自体の活性を抑制することで、メラニン産生を減らします。
また、メラノサイト内のメラニン色素を作る過程も直接的に阻害(チロシナーゼ阻害)しメラニン産生を減らす作用もあります。その結果美白効果が期待できる薬です。
一般的にビタミンC誘導体の美白効果よりはるかに強いことが知られています。

<使用方法>

  • ハイドロキノンは、まずは刺激性などのチェックのために目立ちにくい部位に何日間か塗って頂いてから使用してください。刺激や赤みが出た場合は、中止してご相談ください。
  • 基本的には1日2回、しみなどの色素斑に対してポイントで少量塗って頂きます。
  • 洗顔後に化粧水や乳液を使用したあとに塗ってください。
  • ビタミンC誘導体との併用は、とくに問題なく、また相乗効果も期待できます。
  • トレチノインとの併用は、美白に対する相乗効果はさらに期待できます。
    (ハイドロサイトでメラニン産生を抑制し、トレチノインで産生されたメラニンの排出を促すためです)

※塗ったあとに強い紫外線をあびることは避けて頂く必要があるため、使用期間中は必ずSPF20以上のサンスクリーン材を使用するなどの紫外線対策をしっかり行い、長期間紫外線を浴びる際は朝の使用を中止してください。

 治療期間としては、まずは約3か月になりますが、効果は可逆性であるため、刺激感などの副作用ない場合は長期的に使用して頂いて大きな問題はありません。
※まれに長期間の使用により、塗った部分が白斑となることが報告されています。

 日本で、2%までの配合が厚生労働省により許可されているため、市販の化粧品にも含有されたものが販売されています。それ以上の濃度のハイドロキノンは病院での処方が必要となります。
濃度が高くなるとある程度美白効果も高まりますが、刺激性などの副作用も増加するため、安全性と有効性のバランスを考慮し、当院ではまずは4%ハイドロキノンクリームを提供させて頂いています。経過により、ご相談の上濃度は調整を図ります。

主剤はNOV製ハイドロキノンパウダーを使用し、基剤にはNOV製モイスチュアクリームを使用しています。
モイスチュアクリームには5%のビタミンC誘導体を配合しています。

主な成分:4%ハイドロキノン、5%テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(ビタミンC誘導体)
配合成分(基剤):水、フェニルトリメチコン、BG、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、グリセリン、水添パーム油、バチルアルコール、ベヘニルアルコール、パルミチン酸セチル、ステアリン酸グリセリル、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、クエン酸、ヒドロキシエチルセルロース、水酸化Na、メチルパラベン

● 4%ハイドロキノンクリーム
保存:冷蔵保存、3ヶ月
価格 1,500円(税抜) / 5g 、 2,800円(税抜)
 / 10g


CD-トレチノインについて

 トレチノイン(オールトランスレチノイン酸)とは、ビタミンA(レチノール)の誘導体で、ビタミンA類の体内での生理活性の本体そのものです。
 トレチノインのはたらきには、

■ 角層の剥離を促し(ターンオーバー促進)、メラニン色素の排出を促す(しみ・くすみ改善効果)

■ 表皮や真皮の細胞を活性化し、コラーゲンやヒアルロン酸の分泌を高める(肌のはり・こじわの改善効果)

■ 皮脂を抑える (にきび改善効果)

 トレチノイン(レチノイン酸)は米国ではしわ・にきびの治療医薬品として、FDAに認可されており、非常に多くの患者さんに皮膚の若返り薬として使用されています。
 日本でも自己調剤で使用されてきましたが、刺激が強く外用後に強いかぶれを起こすことが問題でした。しかし、シクロデキストリンという環状オリゴ糖で包み込んだトレチノインが開発され、従来のトレチノインに比べて刺激性の軽減が図れるようになりました。
 当院ではこのCDトレチノインを含有したトレチノインクリームを自己調剤し、ご提供しています。
 トレチノインの最も大きな特徴としては、既存のシミに対する効果が期待できる点ですが、ターンオーバーを促進して、メラニンを減少させる治療であるが上、ある程度の皮膚の剥脱・乾燥・炎症(赤身、刺激感、そう痒感など)が必発です。そのため注意点がいろいろあり、よく知って頂いた上で使用することが望ましいと考えています。

<使用方法>

  1. シミやこじわの部分にのみ1日2回塗って頂きます。ハイドロキノンを使用するときは同時に塗ります。
  2. 開始して数日~2週間前後でカサカサや赤みが生じ、ひりひり感やかゆみなどが生じることも多いです。
    この期間はシミを漂白している時期ですが、一番辛いときです。その後は皮ふが順応し徐々に反応が軽くなっていきます。程度によって、外用回数を減らしたり、1日おきに塗って頂きます。
    (反応は個人差があるため、体質によっては強い赤みが生じることもあり、その時は一度中止し休薬し、相談の上濃度変更を行うこともあります。) 
  3. 次の2~8週間で徐々に炎症が冷めていきます。シミも少しずつ薄くなっていきます。ハイドロキノンの外用を積極的に併用していただく方がよい時期です。 皮ふの赤みはこの時期になくなることが多いですが、体質によっては外用中には赤みが残る方がおられます 
  4. 使用方法はいろいろありますが、当院では約2か月で一度休薬をお勧めしています。約1か月程度の休薬を経てから(その間もハイドロキノンは持続して頂いて結構です)2クール目を必要に応じて行ってください。 
  5. 治療中は必ず遮光してください。日焼けをすると赤みがとれず、そのまま残ることがあります。
    ※一般的にしわの治療であれば半年以上続ける必要があります。 

● 0.05% CD-トレチノイン
保存:冷蔵保存、3ヶ月
価格 1,750円(税抜) / 5g、 450円(税抜) / 1g(お試しサイズ)

● 0.1% CD-トレチノイン
保存:冷蔵保存、3ヶ月
価格 2,000円(税抜) / 5g、 500円(税抜) / 1g(お試しサイズ)


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